x²−81 や x²+12x+36 のような式は、公式を逆向きに使うとすぐに因数分解できます。この記事では、平方の公式と和と差の積を逆向きに使う因数分解と、どの方法を使うかの見分け方を、例題・よくある間違い・練習問題つきで解説します(中3「展開と因数分解」第9回)。
この記事でわかること
- a²+2ab+b²=(a+b)² の逆向きの使い方
- a²−b²=(a+b)(a−b) の逆向きの使い方
- 因数分解の順番(共通因数→公式→かけて・たして)
- 因数分解できない式の見分け方
動画で確認したい方はこちら
モコロ先生とあられの掛け合いで進みます。動画は約10〜12分です。
① 因数分解の順番(3つ)
- ① まず、共通因数でくくる
- ② 次に、公式が使えないか見る
- ③ 最後に、かけて・たして
式を見て、まず「どの形か」を見分けます。同じ数を2回かけたものは正方形の形(平方の公式)、2乗−2乗の形は和と差の積です。
② 例題
例題1 x²+12x+36 を因数分解しよう
36=6²、真ん中は 2×6=12 で合うので (x + 6)²。
例題2 x²−81 を因数分解しよう
81=9² なので、和と差の積の逆向きで (x + 9)(x − 9)。
例題3 4x²−25 を因数分解しよう
(2x)²−5² なので (2x + 5)(2x − 5)。
例題4 2x²−18 を因数分解しよう
まず共通因数2でくくって 2(x²−9)。さらに公式で 2(x + 3)(x − 3)。
③ よくある間違い
間違い①:真ん中の項を確かめずに、平方の公式と決めつける
x²+10x+16 を (x+4)² としてしまうミス。(x+4)² は x²+8x+16 で真ん中が合いません。かけて16、たして10 は2と8で、(x+2)(x+8)。
間違い②:x²+9 を和と差の積にしてしまう
(x+3)(x−3) は x²−9、(x+3)² は x²+6x+9 で、どちらも x²+9 にはなりません。x²+9 は因数分解できません。
間違い③:共通因数でくくる前に公式を探して、くくり残しが出る
まず共通因数。2x²−18 は、2でくくってから公式を使います。
④ 練習問題
問1:9x²+24x+16 を因数分解しよう
問2:x²−20x+100 を因数分解しよう
問3:5x²−20 を因数分解しよう
答え
問1:(3x)²と4²で、真ん中 2×3×4=24 が合う。(3x + 4)² / 問2:100=10²、真ん中 −2×10=−20。(x − 10)² / 問3:まず5でくくって 5(x²−4)。5(x + 2)(x − 2)
まとめ
| ① 順番 | 共通因数 → 公式 → かけて・たして |
|---|---|
| ② 公式 | 平方の公式・和と差の積を逆向きに |
| ③ 注意 | x²+9 は因数分解できない |
次回は「因数分解の利用」。計算の工夫と、いつも成り立つ説明に、因数分解を使います。


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