(x+y+2)(x+y−2) のような長い式は、全部かけると大変です。この記事では、同じかたまりを1つの文字におきかえて公式で展開する「おきかえ」を、例題・よくある間違い・練習問題つきで解説します(中3「展開と因数分解」第6回)。
この記事でわかること
- 同じかたまりを見つけて、1つの文字におきかえる手順
- おきかえたあと、公式で展開して、もとに戻す流れ
- −(かっこ)の符号の扱い
- どの公式を使うかの見分け方
動画で確認したい方はこちら
モコロ先生とあられの掛け合いで進みます。動画は約10〜12分です。
① おきかえの手順(4つ)
- ① 同じかたまりを見つける
- ② かたまりを1つの文字におきかえる
- ③ 公式で展開する
- ④ もとの式に戻して整理する
複数の項を、1つの「どんぐりの袋」として見るイメージです。仮の名前(例えば M)をつけて公式に当てはめます。
② 例題
例題1 (x+y+2)(x+y−2) を展開しよう
x+y=M とおくと (M+2)(M−2)=M²−4。戻して (x+y)²−4 = x² + 2xy + y² − 4。
例題2 (x+y−3)² を展開しよう
x+y=M とおくと (M−3)²=M²−6M+9。戻して x² + 2xy + y² − 6x − 6y + 9。
例題3 (a+b+1)(a+b+3) を展開しよう
a+b=M とおくと (M+1)(M+3)=M²+4M+3。戻して a² + 2ab + b² + 4a + 4b + 3。
例題4 (x+2)² − (x−1)(x+3) を計算しよう
(x²+4x+4) − (x²+2x−3) = x²+4x+4−x²−2x+3 = 2x + 7。
③ よくある間違い
間違い①:おきかえた文字を、もとの式に戻し忘れる
M のまま答えにしないこと。最後は必ず x や y の式に戻して整理します。
間違い②:−(かっこ) の符号を、全部かえ忘れる
例題4の −(x²+2x−3) は、中の符号を全部かえて −x²−2x+3 にします。2x+7 にならず 6x+1 のようになったら、x=1 を入れて確かめましょう(左は9)。
間違い③:おきかえた文字ごと2乗して、係数をまちがえる
M²=(x+y)² を展開するとき、真ん中の2xyを忘れないこと。
④ 練習問題
問1:(a−b+5)(a−b−5) を展開しよう
問2:(x+4)² − (x+2)(x−2) を計算しよう
問3:(3x+y−1)(3x+y+4) を展開しよう
答え
問1:a−b=M とおくと M²−25。a² − 2ab + b² − 25 / 問2:x²+8x+16 − (x²−4) = 8x + 20 / 問3:3x+y=M とおくと (M−1)(M+4)=M²+3M−4。9x² + 6xy + y² + 9x + 3y − 4
まとめ
| ① 見つける | 同じかたまりを探す |
|---|---|
| ② おきかえ | 1つの文字にして公式を使う |
| ③ 戻す | もとの式に戻して整理する |
次回は「因数分解① 共通因数でくくる」。ここから、展開の逆向きの「因数分解」に入ります。



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