二次方程式の解き方は、平方根・因数分解・解の公式と、道具がいくつもあります。どれを使えばいいか迷うと、時間がかかってミスも増えます。この記事では、式の形を見て、いちばん速い道具を選ぶ方法を、例題・よくある間違いつきで解説します。
この記事でわかること
- 解き方を選ぶ3つの手順(形を見る → 因数分解を探す → 解の公式)
- 道具を選ぶ前に、式を整理するコツ
- x² = 7x のようなひっかけで、解が1つ消えるのを防ぐ方法
- 小数のある二次方程式の整え方
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モコロ先生とボア太の掛け合いで進みます。
① 3つの道具は「道具箱」
ネジにはドライバー、くぎにはかなづち。二次方程式も、式の形で道具を選ぶと速く解けます。解の公式は「どんなネジにも合う万能ドライバー」ですが、計算が長くなりがちです。
- 形を見る:x² = k や(x + m)² = n の形なら平方根
- 因数分解を10秒さがす:見つかれば因数分解
- 見つからなければ:解の公式
その前に、かっこがあれば展開して、右辺を0にするなど、式を整理しておきます。
② 例題
例題1 x(x + 4)= 21
展開して x² + 4x = 21 → x² + 4x − 21 = 0。かけて −21、たして 4 になるのは 7 と −3。(x + 7)(x − 3)= 0 → x = −7、3
例題2 x² − 2x − 15 = 0
解の公式でも解けますが、因数分解なら一瞬です。(x − 5)(x + 3)= 0 → x = 5、−3
例題3 x² = 18 と(x − 1)² = 3
どちらも平方根の形です。x = ±√18 = ±3√2。x − 1 = ±√3 → x = 1 ± √3
例題4 x² + 5x + 6 = 0 と x² + 5x + 3 = 0
1つ目は(x + 2)(x + 3)= 0 → x = −2、−3。2つ目は、かけて3、たして5になる整数がないので解の公式へ。b² − 4ac = 25 − 12 = 13 → x = (−5 ± √13)/2
例題5 x² − 4x − 7 = 0
因数分解できないので解の公式。b² − 4ac = 16 + 28 = 44 → x = (4 ± √44)/2 = (4 ± 2√11)/2 = 2 ± √11
例題6 0.2x² + 0.6x − 0.8 = 0
全体を5倍して整数にします(中1の「拡大コピー」と同じ考え方です)。x² + 3x − 4 = 0 → (x + 4)(x − 1)= 0 → x = −4、1
③ よくある間違い(ひっかけ)
間違い①:どの式も解の公式で長々と解く
解の公式は万能ですが、計算が長くなります。因数分解が10秒で見つかる式は、因数分解のほうが速くて安全です。
間違い②:x² = 16 と x² = 7x の答えを片方しか書かない
x² = 16 は x = ±4(4だけではNG)。x² = 7x は x² − 7x = 0 → x(x − 7)= 0 → x = 0、7(x でわると0の解が消えます)。
間違い③:右辺が0でないのに「かけて0」で分ける
(x − 1)(x − 4)= 4 から x = 1、4 としてはいけません。展開して x² − 5x = 0 → x(x − 5)= 0 → x = 0、5。
④ 練習問題
問1:(x − 2)² = 10 を、いちばん速い道具で解きましょう。
問2:x² − x − 12 = 0 を、いちばん速い道具で解きましょう。
答え
問1:平方根で x − 2 = ±√10 → x = 2 ± √10 / 問2:因数分解で(x − 4)(x + 3)= 0 → x = 4、−3
まとめ
| 手順 | ① 形を見る(平方根)→ ② 因数分解を10秒さがす → ③ 解の公式 |
|---|---|
| 前準備 | かっこは展開、右辺は0にする |
| 注意 | x でわらない・±を忘れない・右辺が0のときだけ「かけて0」 |
次回は、シリーズ最終回。二次方程式を使った文章題を解説します。


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