2(x+3) のようなかっこを見て、「2x+3 でいいのかな?」と迷ったことはありませんか。この記事では、展開の意味と、かっこの前の数を中の全部に「くばる」やり方を、例題・よくある間違い・練習問題つきで解説します(中3「展開と因数分解」第1回)。
この記事でわかること
- 展開とは、かっこをはずして1つながりの式に直すことだと分かる
- かっこの前の数や文字を、中の全部にくばる分配法則
- マイナスを符号ごとくばる方法
- 数を入れて、左と右がそろうか確かめる方法
動画で確認したい方はこちら
モコロ先生とあられの掛け合いで進みます。動画は約10〜12分です。
① 分配法則の約束(3つ)
- ① かっこの前の数は、中の全部にくばる
- ② くばるのを、1つも忘れない
- ③ マイナスも、符号ごとくばる
かっこは「セットの箱」です。3人の友だちにどんぐりxこ・クッキー4まいのセットを配るなら、どんぐりは3x、クッキーは3×4=12まい。かっこの前の数は、中のどの項にもかけます。
② 例題
例題1 3(x+4) を展開しよう
3をxにも4にもかけて 3x + 12。xに1を入れると、左は 3×5=15、右は 3+12=15 でそろいます。
例題2 5(a+2b) を展開しよう
5×a=5a、5×2b=10b なので 5a + 10b。aとbは別の文字なので、これ以上まとめられません。
例題3 −2(x−5) を展開しよう
かっこの中は「−5」なので、−2×(−5)=+10。答えは −2x + 10。
例題4 x(x+3y−2) を展開しよう
x×x=x²、x×3y=3xy、x×(−2)=−2x なので x² + 3xy − 2x。
③ よくある間違い
間違い①:最初の項だけにかけて、あとの項にかけ忘れる
2(x+3) を 2x+3 としてしまうミスです。3にも2をかけて、正しくは 2x+6。
間違い②:マイナスをくばるときに符号を落とす
−3(x−2) を −3x−6 としてしまうミス。かっこの中は「−2」なので、−3×(−2)=+6 で −3x+6。x=1を入れると、左は3、右の −3x−6 は −9 で合わないと気づけます。
間違い③:わり算で、文字の約分を忘れる
(8a²−12a)÷4a は、項を1つずつ 4a でわって 2a−3。12a÷4a は、aも約分されて3になります。
④ 練習問題
問1:4(3x−2) を展開しよう
問2:x(2x−5y) を展開しよう
問3:−2x(x−3) を展開しよう
答え
問1:12x − 8 / 問2:2x² − 5xy / 問3:−2x² + 6x
まとめ
| ① くばる | かっこの前の数や文字を、中の全部にくばる |
|---|---|
| ② 符号 | マイナスは符号ごとくばる |
| ③ 確かめ | 数を入れて、左と右を比べる |
次回は「かっこが2つの展開(多項式×多項式)」。長方形の面積を使って、かっこが2つのときのはずし方を学びます。



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