(x+2)(x+5) のように、かっこが2つ並ぶ式はどうやって展開するのでしょうか。この記事では、多項式×多項式の展開を、長方形の面積を使った「4つのかけ算」で、例題・よくある間違い・練習問題つきで解説します(中3「展開と因数分解」第2回)。
目次
この記事でわかること
- かっこが2つのときは、4つのかけ算になること
- 長方形の面積で展開が見える理由
- 最後に、同じ文字の項をまとめること
- マイナスが入るときの符号の扱い
動画で確認したい方はこちら
モコロ先生とあられの掛け合いで進みます。動画は約10〜12分です。
① 4つのかけ算の約束(3つ)
- ① 前のかっこの項を、後ろのかっこの項に1つずつかける
- ② 全部で4つのかけ算になる
- ③ 最後に、同じ文字の項をまとめる
たて(x+2)、よこ(x+5)の長方形を4つの小さな長方形に分けると、面積は x²・5x・2x・10 の合計。前×前、前×後、後×前、後×後の順に書き出すと、かけ忘れを防げます。
② 例題
例題1 (a+2)(b+3) を展開しよう
a×b=ab、a×3=3a、2×b=2b、2×3=6 なので ab + 3a + 2b + 6。
例題2 (x+2)(x+5) を展開しよう
x²+5x+2x+10 となり、同じ文字の項をまとめて x² + 7x + 10。
例題3 (x−3)(x+4) を展開しよう
x²+4x−3x−12 → x² + x − 12。
例題4 (2x+1)(x−3) を展開しよう
2x²−6x+x−3 → 2x² − 5x − 3。
③ よくある間違い
間違い①:前同士・後ろ同士だけかけて、まぜこぜのかけ算を忘れる
(a+2)(b+3) を ab+6 としてしまうミス。a×3 と 2×b も必要で、正しくは ab+3a+2b+6。a=b=1 を入れると、左は12、右の ab+6 は7で合いません。
間違い②:マイナス同士のかけ算で符号を落とす
(a−3)(a−4) の −3×(−4) は+12。正しくは a²−7a+12(a²−7a−12 は誤り)。
間違い③:最後に同じ文字の項をまとめ忘れる
例題2の 5x と 2x は、同じ文字なのでまとめて 7x にします。
④ 練習問題
問1:(x−2)(x−6) を展開しよう
問2:(2a−1)(3a+4) を展開しよう
問3:(3x+2)(x+4) を展開しよう
答え
問1:x² − 8x + 12 / 問2:6a² + 5a − 4 / 問3:3x² + 14x + 8
まとめ
| ① 4つのかけ算 | 前×前・前×後・後×前・後×後 |
|---|---|
| ② 符号 | マイナスは符号ごとにかける |
| ③ 整理 | 最後に同じ文字の項をまとめる |
次回は「乗法公式①(x+a)(x+b)」。4つのかけ算の近道を見つけて、展開を一瞬で終わらせます。


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