x + 14 = 31 のような式を、毎回「両辺から14をひく」と書くのは少し大変です。そこで使うのが移項です。この記事では、移項のルール「符号を変えて反対の辺へ」を、例題つきで解説します。
この記事でわかること
- 移項とは何か
- 移項のルールは「符号を変える」
- xの項は左辺、数の項は右辺に集める
- 移項できる項・できない項
動画で確認したい方はこちら
約9分、モコロ先生とボア太の掛け合いで進みます。
① 移項とは
x + 14 = 31 を解くとき、両辺から14をひくと x = 31 − 14 = 17 になります。このとき、左辺の「+14」が、右辺で「−14」になって移動しています。この、項を反対の辺に移すことを移項といいます。
② ルールは「符号を変える」
= を川にたとえると、項が川を渡るときに符号の服を着替えます。+は−に、−は+になります。
xの項は左辺、数の項は右辺に集めるのが基本です。
③ 例題
例題1 x + 23 = 50
+23を右辺に移項すると −23 になります。x = 50 − 23 = 27。
例題2 x − 8 = −13
−8 を移項して +8。x = −13 + 8 = −5。
例題3 7x = 3x + 28(xが両辺にある)
3x を左辺に移項して 7x − 3x = 28、4x = 28、x = 7。
例題4 6x − 5 = 2x + 11
2x を左へ、−5 を右へ移項します。6x − 2x = 11 + 5、4x = 16、x = 4。
例題5 4x + 3 = x + 15
4x − x = 15 − 3、3x = 12、x = 4。
移項できるのはどんな項?
移項できるのは、たす・ひくでつながった項だけです。3x = 21 の「3」はかけ算でつながっているので、移項ではなくわり算で消します。「x = 21 − 3」としてしまうのは典型的な間違いです。
移項は、第2回の等式の性質(両辺に同じ数をたす・ひく)を、毎回書かずに結果だけ書いた近道です。仕組みがわかっていれば、符号を変える理由も納得できます。
確かめの例:6x − 5 = 2x + 11 に x = 4 を入れると、左辺は 24 − 5 = 19、右辺は 8 + 11 = 19 で一致します。
移項に慣れるまでは、迷ったときに「両辺に同じ数をたす・ひく」と書いてから移項の形に直してみると、理由が見えてきます。
よくある間違い(ひっかけ)
間違い①:符号を変え忘れる
4x + 3 = x + 15 で「4x + x = 15 + 3」としてはいけません。移項したら符号を変えて「4x − x = 15 − 3」です。
間違い②:3x = 21 の「3」まで移項する
かけ算の3は移項できません。両辺を3でわって x = 7 です。
間違い③:どちらに集めるか迷う
迷ったら「xは左、数は右」と決めておきましょう。
練習問題
問1:x + 25 = 40 を解きましょう。
問2:5x = 2x + 18 を解きましょう。
問3:9x − 7 = 5x + 13 を解きましょう。
答え
問1:x = 15(15 + 25 = 40) / 問2:3x = 18 より x = 6 / 問3:4x = 20 より x = 5(45 − 7 = 38、25 + 13 = 38)
まとめ
| 移項 | 項を、符号を変えて反対の辺へ移すこと |
|---|---|
| 集め方 | xの項は左辺、数の項は右辺 |
| 注意 | 移項できるのは、たす・ひくでつながった項だけ |
次回は、移項を使ってどんな方程式も解ける「3ステップ」を解説します。


コメント