二次方程式 因数分解で解く|かけて0なら、どちらかが0【中3数学】

x² + 3x − 10 = 0 は、x² だけの形でもかっこの2乗の形でもないので、平方根では解けません。そんなときの道具が「かけて0」です。この記事では、因数分解を使った二次方程式の解き方を、例題・よくある間違いつきで解説します。

この記事でわかること

  • A × B = 0 なら A = 0 または B = 0 になること
  • (x − 4)(x + 7)= 0 のような形の解き方
  • x² + 3x − 10 = 0 を因数分解で解く手順
  • 符号の逆転・右辺が0でないときの落とし穴

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約8分50秒、モコロ先生とボア太の掛け合いで進みます。

① かけて0になるのはどんなとき?

3 × 0 = 0、0 × 7 = 0 ですが、5 × 4 = 20 は0になりません。かけて0になるのは、どちらかが0のときだけです。かけ算の0は、何でも吸いこむブラックホールのようなものです。

A × B = 0 なら、A = 0 または B = 0

② 例題

例題1 x(x − 6)= 0

x = 0 または x − 6 = 0 → x = 0、6

例題2 (x − 4)(x + 7)= 0

x − 4 = 0 または x + 7 = 0 → x = 4、−7(符号が逆になります)

例題3 x² + 3x − 10 = 0

かけて −10、たして 3 になる2数は 5 と −2。因数分解して(x + 5)(x − 2)= 0 → x = −5、2

例題4 x² − 36 = 0

(x + 6)(x − 6)= 0 → x = ±6(平方根で解いた答えと同じです)

例題5 x² − 8x + 15 = 0

(x − 3)(x − 5)= 0 → x = 3、5

例題6 (x − 2)(x − 3)= 6

右辺が0ではないので、まず展開して整理します。x² − 5x + 6 = 6 → x² − 5x = 0 → x(x − 5)= 0 → x = 0、5

③ よくある間違い(ひっかけ)

間違い①:符号を逆にしない

(x − 4)(x + 7)= 0 を x = −4、7 とするのはNGです。x − 4 = 0 なら x = 4 です。

間違い②:右辺が0でないのに分けて解く

(x − 2)(x − 3)= 6 から x = 2、3 としてはいけません。(2 − 2)(2 − 3)= 0 で、6 になりません。「かけて0」が使えるのは右辺が0のときだけです。

間違い③:平方根の道具で止まる

x² + 3x − 10 = 0 のような形は、因数分解の出番です。

④ 練習問題

問1:x² − 7x + 12 = 0 を解きましょう。

問2:x² + 2x − 15 = 0 を解きましょう。

問3:x² + 9x + 20 = 0 を解きましょう。

答え

問1:(x − 3)(x − 4)= 0 → x = 3、4 / 問2:(x + 5)(x − 3)= 0 → x = −5、3 / 問3:(x + 4)(x + 5)= 0 → x = −4、−5

まとめ

ルール A × B = 0 なら A = 0 または B = 0
手順 因数分解 → かっこの中が0になる数を探す
注意 符号は逆・右辺は0のときだけ使える

次回は、右辺が0でない式を因数分解で解く手順(3ステップ)を解説します。

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