小数・分数の方程式|式を拡大コピーして整数にするコツ【中1数学】

x/3 + 2 = x/2 や 0.05x − 0.2 = 0.1x + 0.3 のように、分数や小数だらけの方程式は見るだけで固まってしまいますよね。でも、先に分数・小数を消してしまえば、あとはいつもの方程式です。この記事では、その方法を例題つきで解説します。

この記事でわかること

  • 小数を整数にする方法(10倍・100倍)
  • 分母をはらう方法(最小公倍数をかける)
  • 全部の項にかけるルールと、かっこをつけるコツ
  • 消したあとは3ステップで解くこと

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約9分、モコロ先生とボア太の掛け合いで進みます。

① まず分数・小数を消す

小数は、10倍・100倍して整数にします。分数は、分母の最小公倍数を両辺にかけて分母をはらいます。どちらも、全部の項にかけるのが約束です。

② 例題

例題1 0.3x + 1.2 = 0.9(小数)

両辺を10倍:3x + 12 = 9 → 3x = −3 → x = −1。

例題2 0.05x − 0.2 = 0.1x + 0.3

両辺を100倍:5x − 20 = 10x + 30 → −5x = 50 → x = −10。

例題3 x/3 + 2 = x/2(分数)

3と2の最小公倍数6を両辺にかけます:2x + 12 = 3x → x = 12。確かめ:12/3 + 2 = 6、12/2 = 6。

例題4 (2/3)x − 1 = x/2

両辺に6をかけて 4x − 6 = 3x → x = 6。

例題5 (x + 1)/3 − (x − 2)/4 = 1(分子が式)

12をかけて 4(x + 1) − 3(x − 2) = 12 → 4x + 4 − 3x + 6 = 12 → x = 2。

なぜ全部の項にかけるの?

両辺を何倍かするのは、式の「拡大コピー」のようなものです。式全体を同じ倍率で拡大すれば、形(解)は変わりません。でも一部の項だけ拡大すると、絵がゆがんで別の式になってしまいます。

小数は10倍・100倍、分数は分母の最小公倍数をかけると、整数だけの式に変身します。あとは、いつもの3ステップです。

確かめの例:(x + 1)/3 − (x − 2)/4 = 1 に x = 2 を入れると、1 − 0 = 1 となり、右辺と一致します。

よくある間違い(ひっかけ)

間違い①:整数の項にかけ忘れる

0.4x + 2 = 1.2 を10倍するとき、「+2」にも10をかけて 4x + 20 = 12 にします。解は x = −2 です。

間違い②:分子にかっこをつけず符号を間違える

例題5の −3(x − 2) を「−3x − 2」としてはいけません。分子はかっこをつけてかけると、−3x + 6 になります。

間違い③:小数と分数が混ざって固まる

1つずつ整数に直せば大丈夫です。慌てず、まず消すことだけを考えましょう。

練習問題

問1:x/4 + 1 = x/3 を解きましょう。

問2:0.2x + 0.5 = 0.9 を解きましょう。

問3:(x + 2)/3 − (x − 1)/6 = 1 を解きましょう。

答え

問1:12倍して 3x + 12 = 4x より x = 12 / 問2:10倍して 2x + 5 = 9 より x = 2 / 問3:6倍して 2(x + 2) − (x − 1) = 6、x + 5 = 6 より x = 1

まとめ

小数 10倍・100倍して整数にする
分数 分母の最小公倍数を両辺にかける
約束 全部の項にかける。分子はかっこをつける

次回は、比が出てくる「比例式」の解き方を解説します。

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