二次方程式 平方完成で解く方法【中3数学】

二次方程式 x² + 4x − 3 = 0 は、因数分解も平方根もそのままでは使えません。そんなときの切り札が平方完成です。この記事では、平方完成とは何か、たす数の見つけ方、いろいろな形の解き方、テストで多いひっかけを、例題つきで解説します。

この記事でわかること

  • 平方完成とは何か(足りない角のピースをたす考え方)
  • たす数は「xの係数の半分の2乗」
  • 係数が奇数のとき・x²の係数が1でないときの解き方
  • 左辺だけにたして右辺を忘れるミスの防ぎ方

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約8分半、モコロ先生とボア太の掛け合いで進みます。

① 平方完成とは? 足りない角のピースをたす

x² を正方形、4x を細長い長方形2枚(2x ずつ)と考えて並べると、角に小さな正方形のすき間ができます。そこにピースをはめると、大きな正方形(x + 2)² が完成します。

x² + 4x に 4 をたすと、x² + 4x + 4 = (x + 2)² になります。このように式を(x + m)² の形にすることが平方完成です。

たす数 = xの係数の半分の2乗(4x なら 4÷2=2、その2乗で 4)

そして、たしたら右辺にも同じ数をたすのが約束です(天びんのバランスと同じです)。

② 例題:x² + 4x − 3 = 0 を解こう

  1. 定数項を右辺へ:x² + 4x = 3
  2. 両辺に4をたす:x² + 4x + 4 = 3 + 4
  3. 左辺を整理:(x + 2)² = 7
  4. 平方根で解く:x + 2 = ±√7

答え:x = −2 ± √7

③ いろいろな形

例題1 x² − 8x + 10 = 0

x² − 8x = −10 → 両辺に16 → (x − 4)² = 6 → x = 4 ± √6

例題2 x² + 3x − 1 = 0(係数が奇数)

半分は 3/2、その2乗は 9/4。x² + 3x = 1 → 両辺に 9/4 → (x + 3/2)² = 13/4 → x = (−3 ± √13)/2

分数になってもあわてず、同じ手順で進めればOKです。

例題3 3x² − 12x + 6 = 0(x²の係数が1でない)

まず両辺を3で割って x² − 4x + 2 = 0。x² − 4x = −2 → 両辺に4 → (x − 2)² = 2 → x = 2 ± √2

例題4 x² + 10x + 17 = 0

x² + 10x = −17 → 両辺に25 → (x + 5)² = 8 → x + 5 = ±2√2 → x = −5 ± 2√2

④ よくある間違い(ひっかけ)

間違い①:左辺だけにたして、右辺にたし忘れる

x² + 6x = 5 で左辺だけに9をたして (x + 3)² = 5 とするのはNGです。正しくは両辺に9をたして (x + 3)² = 14、x = −3 ± √14。

間違い②:因数分解できずに止まる

因数分解できない二次方程式こそ、平方完成の出番です。

間違い③:係数が奇数でうろたえる

半分が分数になるだけで、手順は変わりません。

⑤ 練習問題

問1:x² − 2x − 8 = 0 を平方完成で解きましょう。

問2:x² + 6x − 2 = 0 を解きましょう。

問3:x² − 10x + 18 = 0 を解きましょう。

答え

問1:x² − 2x = 8 → 両辺に1 → (x − 1)² = 9 → x = 4、−2 / 問2:x² + 6x = 2 → 両辺に9 → (x + 3)² = 11 → x = −3 ± √11 / 問3:x² − 10x = −18 → 両辺に25 → (x − 5)² = 7 → x = 5 ± √7

まとめ

平方完成とは 式を(x + m)² の形にすること
たす数 xの係数の半分の2乗
約束 たしたら右辺にも同じ数をたす

次回は、この平方完成を一般の形で行ってできた「解の公式」を解説します。

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