【教員の老後は?】ChatGPTで簡単に老齢年金をシミュレーションしよう!

妻

超少子高齢化となっている日本だし、私たちは年金をもらえるの?

ユタカ
ユタカ

老後2000万円問題なんて言葉も出るくらい、老後のことは不安やんな?

「定年まで勤め上げ、いざ老後!」となったときに、お金のことで苦労はしたくないですよね?

その点をしっかりと備えてくれているのが共済です。

公立学校共済組合の制度は最強だと思っています。

しかし、この制度について研修や説明もなく、定期的に冊子が机上に置かれているだけですよね?

私たちは毎月の給料から天引きされているにもかかわらず、その制度を詳しく理解できていないのが現状です。

このような「心に余裕を持って安心して働くために必要な知識」は、自治体の初任者研修で扱うべき内容でしょう。

人は、自分に余裕があるからこそ他人のために頑張れるものです。

教師には熱い心を持ち、子どもたちのために一生懸命働く素敵な方がたくさんいます。

私自身もそんな素晴らしい先生方との出会いを通じて、多くのことを学び、今があります。

しかし、「共済のHP、ややこしくて読んでもよくわからない!」という声をたくさん聞いてきました。

私自身も強くそう思います!

普段、家電の説明書を最初から最後まで読むタイプの私ですが、共済の制度を理解するのに苦労しました。

教師の保障はとても手厚いのに、その事実がほとんど知られていないのは大問題です!

「これはアカン!」

私は一人でも多くの先生にこの制度を知ってほしいと思い、情報発信をしています。

共済制度を知ることが、心の余裕につながると信じています。

  • 『教師として長年頑張っている人』
  • 『教師になりたての人』
  • 『これから教師を目指す人』

すべての先生に、ぜひ知ってほしい!

  • 「共済のHPを見たことはあるけれど、よく分からなかった」という人
  • 「そもそも見たことない」という人

このような方が「なるほど」となるようにしたい!

そんな思いを込めて、わかりやすく解説していきます(^^)

2024年にプライベートでFP3級の資格を取得するために、共済制度を隅々まで確認しました。
詳しいユタカ先生のプロフィールはこちらから

今回は65歳から受け取れる老齢年金制度について解説します。

今回を含めて社会保険について全7回に分けて確認します。(今回は第5回です)

今回の内容を読むと次の4つのメリットが得られます。

4つのメリット

1️⃣ 結果が出る
65歳から受け取れる老齢年金のおよその額を知ることができます。
2️⃣ ミスしない
自分で計算をしないので、ある程度の年金額を把握できます。
3️⃣ お金や時間をムダにしない
将来にお金を先送りし過ぎず、今にお金を使えるようになります。
4️⃣ 安心安全
将来の年金額を知ることで、老後の生活設計がしやすくなり、不安を軽減できます。

老齢年金は世帯状況によって異なるから個別で計算しなければいけません。

この複雑な計算を「だれでも、無料で、簡単に、自動計算」してくれるようにしてみました。

ぜひ、ご自身の場合で試してみてください。

自分の老齢年金をChatGPTで計算

手順①:下記の文章をコピーし、ChatGPTに貼り付けましょう。
手順②:【かっこ】内の条件を入力しましょう。

私は公立学校の教員です。60歳まで働いた後、私が65歳時点で私と妻がそれぞれ老齢年金をいくら受給できるか計算したいです。
受給額(月額&年額)を一覧表にしてください。一覧表の項目は「年号」「老齢基礎年金(夫)」「老齢厚生年金(夫)」「加給年金額(夫)」「年金払い退職給付(夫)」「老齢基礎年金(妻)」「老齢厚生年金(妻)」「加給年金額(妻)」「年金払い退職給付(妻)」「合計(年額)」「合計(月額)」です。途中の計算式も教えて下さい。

(以下は令和7年3月時点)
現在の年齢:【●歳】です。
家族構成:【私、妻(●歳)、子1(●歳:障害なし)、子2(●歳:障害なし)】です。
私の障害等級:【1級 or 2級 or 3級 or 障害なし】です。
私の状況:【●歳から現在も教員として勤務し、●歳まで働く。】
妻の状況:【】
年金加入期間:【国民年金の保険料を納めた期間が3分の2以上・国民年金の保険料を直近1年間に未納あり】です。
共済組合の加入期間(職歴):【●年●月〜現在】です。
これまでの平均給与:平均給与はわかりませんが、【初任時の標準報酬月額は280,000円(02級017号給)現在の標準報酬月額は440,000円(02級060号給)】です。
【大阪府の公立学校教員が23歳から60歳まで勤め上げた場合の平均年収:おおよそ600万円です。】

老齢基礎年金について
・昭和31年4月1日以前生まれは、813,700円です。
・昭和31年4月1日以後生まれは、816,000円です。

報酬比例部分について
・計算式は平均標準報酬額×被保険者期間(年)×0.005481です。
・共済組合の加入期間が300月(25年)に満たない場合は、300月(25年)加入したものとして計算する。

加給年金額について
・厚生年金の加入期間が20年以上で、老齢厚生年金を受給し、生計を維持している家族(配偶者や子ども)がいる人は受給できます。
・65歳未満の配偶者の場合、年額408,100円です。
※厚生年金の受給時に65歳以上の配偶者の場合は受給できない。
※配偶者が「20年以上の厚生年金」などの年金を受給する権利を得たときは受給できない。
※配偶者が障害年金を受給できる状態になったときは受給できない。
・子の加算額は1,2人目の子は1人につき、234,800円です、3人目以降の子は1人につき、78,300円です。
※子の加算は厚生年金の受給時に18歳到達年度の3月31日までの子が対象です。
ただし、子どもが障害等級1級または2級であるときは、20歳まで延長されます。
 
年金払い退職給付について
・有期退職年金で受給。
・組合員期間は年金積立期間で、毎月の「付与額」+「利子」を積立て、退職まで継続する。
・支給開始年齢(65歳)まで利子がつき、累積額(給付算定基礎額)が年金の原資になる。
・年金受給は「給与算定基礎額÷年金原価率」で年金額を算出する。
※保険料(積立資金)は「標準報酬月額」+「標準期末手当等の額」をもとに算出。
※労使折半で保険料率の上限は1.5%である。

ユタカ
ユタカ

夫婦合わせて月額約30万円と出たで!

制度の内容を詳しく知りたい方は、以下も読んでみてください。

多くのリスクをカバーする制度「社会保険」

●社会保険は、日本の公的保険制度の一つで、国民の生活を支えるために設けられた仕組みです。

主に病気や老後、失業、介護などのリスクに備えるために、個人や企業が保険料を支払い、その対価として給付を受けることができます。

健康保険病気やケガ出産死亡に備える。

年金保険老後の生活費障害が生じた場合の生活費死亡後の遺族の生活を支える。(今回はココ

介護保険高齢者の介護サービス、介護費用を軽減。

雇用保険失業時や育児介護休業時の生活を支える。

労災保険:業務中や通勤中の事故や病気に備える。

老齢年金とは〜多い?少ない?〜

画像引用元:リベラルアーツ大学|図解で分かるお金の基礎知識まとめ【貯める力-支出を減らす力-】|老後は年金だけで大丈夫?|https://liberaluni.com/gallery-save#i-45

老齢年金とは、『老後の生活を支えるために支給される公的年金』のことです。

①国民年金の「老齢基礎年金」と②厚生年金の「老齢厚生年金」の2階建てになっています。

公立学校共済組合|65歳下らの年金のしくみ|https://www.kouritu.or.jp/kumiai/nenkin/shikumi/rourei/over65nenkin/index.html

経過的職域加算額とは?

公務員の年金制度が厚生年金に統一される前の特例措置です。

平成27年10月から公務員の共済年金が厚生年金に統一されました。

平成27年9月以前の1年以上引き続く組合員期間を有する方に支給されます。

平成27年9月以前の組合員期間が1年未満であっても、平成27年10月1日をまたいで引き続く組合員期間が1年以上あれば、対象となります。

年金払い退職給付とは?

従来の共済年金の職域部分に代わるもので、現役時代に積み立てた資金を退職後に受け取る形の制度です。

受給要件

  次のすべてを満たすことが必要です。

①65歳以上であること
②退職していること
③平成27年10月以後の1年以上引き続く組合員期間を有していること

※平成27年10月以後の組合員期間が1年未満であっても、平成27年10月1日に引き続く組合員期間が1年以上あれば対象となります。
※平成27年10月以後の1年以上引き続く組合員期間が1度でもあれば、その後の組合員期間(平成27年10月以後の期間に限ります。)も通算されます。

退職年金の構成

退職年金は 「終身退職年金」「有期退職年金」 の2つに分かれます。

● 終身退職年金
 ↳生涯支給(本人が亡くなるまで)
● 有期退職年金
 ↳原則20年間支給(10年または一時金も可能)

受給のルール

● 組合員である間(再就職して共済組合に加入中)は、支給停止
● 信用失墜行為等があると支給制限
● 本人が亡くなった場合
 ↳有期退職年金の残りは遺族に一時金として支給
 ↳終身退職年金はそこで終了

積立と給付の仕組み

将来の年金給付に必要な資金を「積立方式」で準備し、給付額は国債利回り等の変動に応じて決まる仕組みになっています。

ポイント

✅ 個人ごとに積み立てるため、自分の納付額が反映される
✅ 利子がつくため、積立額は時間とともに増加
✅ 国債利回り等により給付額が変動するため、安定性と柔軟性を両立
✅ 受給開始時期を選べる(繰上げ・繰下げ)

受給額が「国債利回り等」によって変動するため、 経済状況が良ければ増える可能性もあります。

〜積立から給付までの流れ〜
①組合員期間(年金積立期間)
↳個人ごとの仮想勘定を設定し、毎月の「付与額」+「利子」を積み立て、退職するまで継続する。
 
②受給待機期間
↳積立が終了しても、支給開始年齢(原則65歳)まで利子がつく。累積額(給付算定基礎額)が年金の原資になる。

③年金受給中
↳「給付算定基礎額 ÷ 年金現価率」で年金額を算出する。
支給開始年齢は65歳が基本
60歳からの繰上げ or 75歳までの繰下げが可能
年金額は年金現価率に基づき改定される

保険料(積立資金)

●「標準報酬月額」+「標準期末手当等の額」を基に算出
● 労使折半(本人「掛金」0.75% + 事業主「負担金」0.75%)
● 保険料率の上限は 1.5%

老齢厚生年金(2階部分)

老齢厚生年金の受給条件

以下の3つの条件をすべてを満たせば受けとれます。

①65歳以上であること
 
②厚生年金被保険者期間があること
 
③受給資格期間が10年以上であること

報酬比例部分の受給金額

受給する年金額のうち、働いていた期間の給与や賞与(報酬)に基づいて計算される部分のこと。
 
● 加入期間が300月(25年)に満たない場合は、300月(25年)加入したとして計算される。

※平均標準報酬額は、厚生年金に加入していた期間中の月給(標準報酬月額)や賞与(標準賞与額)の平均額

※被保険者期間は、厚生年金に加入していた期間の長さ
※乗率は、現在の厚生年金制度では0.5481%

加給年金額とは?

加給年金額とは、『老齢厚生年金を受給する人に生計を維持されている配偶者や子どもがいる場合に、年金に上乗せされる加算額』のことです。

これは、「家族を養っている高齢者に対する支援」の意味合いがある年金制度です。

加給年金額を受給できる人の条件

以下の3つの条件すべてを満たせば受けとれます。

① 厚生年金の加入期間が20年以上ある人
② 老齢厚生年金を受給している人
③ 生計を維持している家族(配偶者や子ども)がいる人

加給年金額の受給金額

● 65歳未満の配偶者
  ↳年額408,100円の加算
 
● 18歳未満の子ども(20歳未満で障害等級1級または2級の子ども)
1人目、2人目の子
  ↳1人につき234,800円
3人目以降の子
  ↳1人につき78,300円

⚠️2つの注意点⚠️
①配偶者が「20年以上の厚生年金」などの年金を受給する権利を得たとき停止される
②配偶者が障害年金を受給できる状態になったとき停止される

加給年金額が終了するタイミング

● 配偶者が65歳になったとき
● 子どもが18歳を超えたとき
● 配偶者・子どもが亡くなったとき
● 年金受給者が亡くなったとき

※昭和41年4月1日以前生まれの配偶者が65歳になると加給年金は終了し、振替加算という別の加算に切り替わります。

加給年金額について詳しく知りたい場合は、年金事務所へ相談することをおすすめします。

老齢基礎年金(1階部分)

老齢基礎年金の受給条件

65歳以上であること
● 10年以上の国民年金の加入期間があること

※繰上げ受給は60歳から、繰下げ受給は75歳まで可能

老齢基礎年金の受給金額

● 昭和31年4月1日以前生まれ
  ↳813,700円

● 昭和31年4月1日以後生まれ
  ↳816,000円

40年間(20歳から60歳まで)保険料を納付した場合です。
保険料の未納期間などがある場合には、その期間に応じて減額されます。

詳細な条件や個別のケースについては、日本年金機構や年金事務所に相談するのが確実です。

公立学校共済組合は最強!!

今回は、自分が定年退職し65歳から年金を受給する場合の老齢年金額を簡単に自動で計算し、およその受給額を把握しました。

「よくわからない、でも不安だな…」
「保険に入っておけば安心だな!」
この考えで民間保険に加入は筋が悪いです。

感情で判断するのではなく、理性で判断しましょう。

また、制度についても詳しく解説しました。

厚生年金や国民年金の加入状況や給与(賞与含む)によって受給できる年金が異なるため、年金事務所に相談するのが確実です。

教師であるあなたは知っている!そして、生徒に語ってきたはずです!
「素直にコツコツ頑張れる人が最終的に良い結果を得られる」と。

『経済的』余裕を手に入れるための勉強を始めるあなたは『生徒』です。

ぜひ、自分の場合はいくらの保障があるのかを計算してください。

それをしなければ、本当に必要な民間保険を判断できません。

素直に受け入れてみましょう。
そして、コツコツ1つずつ行動しましょう。

そうすれば、気付けば私が掲げる『豊か先生』になれているはずです。

「生活(お金)のために教師をやめられない・・・」ではなく、
「教師という仕事から得られる価値のために働きたい」という先生にあふれた職場になると、ステキな教育環境になると本気で信じています。

ぜひ、みなさんが「豊か先生」となり、充実した人生を過ごしていただけたら、同じ先生である私も嬉しいです。(*^^*)

ブログを通じて、教師としての考え方やノウハウを共有するだけでなく、将来を担う子どもたちや教育現場に少しでも良い影響を与えられるよう、今後もコツコツと発信を続けていきます。

このブログが、読んでくださる方々にとって「気づき」や「ヒント」となれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)
おわり。

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